ごあいさつ

 

 

 私は、これからの日本に、普通教育の理念が根付くことを強く望んでいます。

 普通教育とは「人間を人間として育成する社会的営み」のことです。

 障害の有無にかかわらず、すべての子どもたちの、それぞれの個性に内在する人間として生まれもった能力を、しっかりと育て上げることを通して、その社会に生きる人間らしい社会的判断力や知的理解力などを習得した自立した人格を育成すること。それは、私たち大人の、子どもたちに対する共通した社会的義務です。

 日本国憲法は第26条で、国民は教育を受ける権利を有する(第1項)と定めるとともに、その国民は、すべての子どもに、普通教育を受けさせる義務を有すると規定しています。この規定は、憲法の基本理念、教育の根本理念、わが国の戦前の教育に対する反省と総括を踏まえたもので、世界的にみてもすばらしい規定といえます。

 ところが、普通教育の理念は、主として国の教育政策のもとで、長年にわたって排除もしくは無視されてきました。2006年には、教育基本法が「改悪」され、子どもたちを、人間としてよりも国家があっての「国民」であることが求められることになりました。

 しかし、日本国憲法は変えられていません。私たちは、第9条などとともに、第26条の普通教育条項もまた、「子どもの権利条約」とともに、国民運動として守り発展させていかなければなりません。

 普通教育の理念が実現すれば、幼児を含む18歳までのすべての子どもたちは、障害があろうとなかろうと、公立であろうと私立であろうと、無償で、「人間を人間として育成する」普通教育を受けることができるのです。

 普通教育について多くの方々と交流していきたい、普通教育制度を拡充させていきたい、政府の教育政策を普通教育の理念を基本としたものに転換させていきたい、このような思いから、このページを開設しました。どうぞご活用下さい。